寅さんファミリーについて

寅さんファミリーについて

お疲れ様です!KIRIです!今回は「男はつらいよ」シリーズで寅さんファミリーについて書いていきます!

さくら

当初はオリエンタル電機で働いていましたが(映画版はOL、漫画版は受付)1作の最後で博と結婚してそれに伴い退職し、それ以降は寅さんの妹、満男の母親としていながらくるまやもおいちゃんおばちゃんと共に切り盛りしていくようになります。寅さんに手を焼き、たまには厳しい態度を取ることもありますが、寅さんの理解者且つ肉親として上の画像で銅像にもあるとおりこのシリーズのキーパーソンとなっていきます。シリーズ初期は寅さんがマドンナに惚れる度に寅さんの行動に手を焼くことが多かったのですが、満男主体になった後は受験や浪人や就活で満男を叱る母親面が増えています。一時期は博や満男と共にアパートで暮らした後、一軒家からとらやに通う形でしたが、「お帰り 寅さん」では再びくるまやに住むようになり亡きおばちゃんのポジションになっています。博から「ぼけが来ている」と言われて口論になりかけることもありますが、博とマドンナとの思い出話を話すなど夫婦仲は険悪ではなさそうです。また、満男のマドンナである泉ちゃんが休暇をもらい帰国する事を知ってからは「ずっと海外暮らしだったし布団で寝るのも懐かしいんじゃないかな」と思ってくるまやに泊める提案をするシーンがあります。博と共に全作品登場している皆勤賞でもあります。

おいちゃん

寅さんの父方の叔父でとらやの店主でもあるおいちゃん、寅さんとさくらの親代わりをしており、寅さんには喧嘩したり厳しく苦言を呈することが多く、寅さんの奇行に手を焼いては「馬鹿だねぇ」や「知らねぇよ、俺は」と嘆くシーンも定番です。寅さんファミリーの中で唯一俳優が2度代わっており、森川信さん時代は犬の遠吠えを真似したり一人芝居をしてはおばちゃんやマドンナに笑われたり等コミカルに演じる場面も多く森川さんが亡くなり、松村達雄さんに代わってからはたまにパチンコに行っては景品持ってきたりするなどおとなしくなり松村さんが降板して下條正巳さんに代わってからは寅さんに喧嘩になるよりは厳しく言うことが多くなりお店を真面目に切り盛りするようになっていく一方たまに天然な言動をする真面目なおいちゃんになっていくなど演じた俳優さんによって少しずつ違っていくのも特徴です!尚、「お帰り 寅さん」では既に亡くなっており遺影として登場しています。

おばちゃん

寅さんとさくらからすると父方の叔母で同じくとらやを切り盛りするおばちゃん、かかあの如く寅さんにおいちゃん共々寅さんに手を焼いては厳しく言うこともありますが、寅さんに愛情を持って接しており手料理を作ることも多々あるお母さん代わりの役割も果たしています。漫画版の「子守唄」ではこのまま両親が引き取りに来なかったら捨て子の赤ちゃんを養子にして育てることも考えたこともあり、当初は寅さん同様手を焼きながら次第に我が子のように接したこともあります。おいちゃん共々「お帰り 寅さん」では既に亡くなっており遺影として登場しています。

とらやの裏にある印刷所の職工として働きながら寅さんの義弟や満男の父親のポジションでもある博、シリーズ初期は寅さんに雑にあしらわれることが多く何かと不憫な立場になることが多いですが、シリーズが進んでから満男の担任である女性の先生に絡んでいる寅さんに物申したり満男の進学、浪人、就活に厳しく言いながらもアドバイスを送るなど満男の父親として父親らしい言動も増えています。寅さんに対しては博識なところもあり、助言を送る場面もあります。寅さんやおいちゃんおばちゃん、タコ社長に対しては敬語で接することが多いですが、さくら、満男に対しては普通に話すようになっています。当初は印刷所の寮で生活していましたが、さくらと結婚してからはアパートから後に一軒家を建てるようになりそこから自転車で通勤するようになっています。「お帰り 寅さん」では印刷所を定年退職しており、それに伴いさくらと共にくるまやに移住し亡きおいちゃんのポジションになっていきます。満男やあけみちゃんに手を焼くこともありますが、さくらの提案で泉ちゃんを泊める際は「古くさい家に泊まるかなぁ…」と言いながら掃除を手伝うなどさくらの提案に賛同しています。

満男

第二の主人公となっていく満男くん、シリーズ初期、中村はやとさんが演じたころは後期と比べて出番があまりなく、台詞も少なかったのですが、吉岡秀隆さんに交代し、進学や就職するようになってからは彼にスポットが当てられ泉ちゃんを始め満男くんも恋愛するようになっていきます。結局は泉ちゃんと結婚はできなかったものの、瞳さんと結婚し妻に先立たれてしまいますが小説家になってからはシングルファザーとなって娘のユリを育てるようになっています。

タコ社長

寅さんやおいちゃんと喧嘩をしたり雑にあしらわれることが多い不憫な役目ですが、博とさくらの結婚の仲人をするなどキーパーソンでもあります。寅さんとは仲が悪そうに見えますが、寅さんを除くとらやファミリーが旅行から帰る際は寅さん共に「旅で疲れているから癒やしてあげないと」という寅さんの考えに賛同し家事の手伝いをするなど険悪ではないことが分かります。いつも経営に苦労しては嘆くこともありますが、何かと寅さんやくるまやファミリーに融通することも多々あります。

御前様

寅さんが頭が上がらず、恩師としての役割を果たしている御前様、寅さんの行動にとらやファミリーと共に手を焼くこともありますが、寅さんのために見合い相手を探すなど何かとしてくれていたり、寅さんに厳しく叱ったりなどとらやファミリーの中では重要人物となっております。基本完璧で非の打ち所がないようにも見えますが、英語は話せず「春の夢」ではアメリカの薬を売るセールスマンであるマイケルにたいして会話すらできずさくらを始めとらやファミリーに丸投げするなど逆にとらやファミリーに任せる場面もあります。シリーズが進む毎に俳優である笠智衆さんの事情もあって出番が激減し、笠さんが亡くなった「縁談」以降は出番が一切なかったものの健在であることが娘で初代マドンナである冬子さんや源公から告げられています。尚、「お帰り 寅さん」では時間を間違えるなど天然な後代の笹野高史さんが演ずる御前様に代わっています。御前様には岡倉先生という大学教授の甥がおり、その甥がとらやに下宿したこともあります。

源公

帝釈天で寺男として働く源公、寅さんを兄貴分だと慕いつつ、たまに雑にあしらわれては犬に「トラ」と名付けて喧嘩の発端を作ったり寅さんの泣き顔を描いた似顔絵を鐘に貼り付けて突くなど寅さんに「逆襲」することも多々あります。尚、「望郷編」では御前様に解雇されたこともあり、そのときは寅さんが惚れたマドンナの実家である豆腐屋で働いていたこともあります。出番は比較的少なめですが、俳優である佐藤蛾次郎さんが撮影直前に事故に遭ったため出演できなかった「恋歌」以外は出演しているため、ほぼ皆勤賞でもあります。

ざっと書いていきましたが、今後はマドンナや他の個人的にインパクトのあった登場人物を書いていく予定です!