「男はつらいよ」シリーズ移り変わり
お疲れ様です!KIRIです!今日は「男はつらいよ」のシリーズ前半から50作までの移り変わりを大まかに書いていきます!ただし、内容は薄いのでご容赦ください!
第1作~8作
シリーズ初期であって、おいちゃんがコメディアン出身である森川信さんであることからひょっとこ変顔や一人芝居、遠吠えの物真似などコミカルな動きや寅さんとのとっくみあいが多く見られました!寅さんとマドンナの恋愛も殆どがマドンナに婚約者や交際相手がいたパターンが多く、寅さんが一方的に振られるのが殆どでした!シリーズ自体は当初は1作限り、2作から5作目である「望郷編」までの予定で「望郷編」ではマドンナにドラマ版のさくら役、マドンナの婚約者である機関士にドラマ版の博役などドラマ版で起用したキャストを入れて締めくくる予定でしたが観客動員が5割増しと反響が良かったためシリーズ継続が決定した経緯があります!
第9作~13作
これまでおいちゃんを演じた森川さんが亡くなり松村達雄さんが後任を担ったこちらのパート、森川さんの時みたいにコミカルな動きは減り、若干おとなしくなりましたが松村さんになってからはパチンコ好きという遊び人気質になりパチンコから帰ってきては「羊羹取ってきたぞ~!」と言う台詞も定番になりました!マドンナも寅さんと同じ境遇を歩みシリーズのキーパーソンとなるリリーや一度は結婚するも夫に先立たれ、働いていた図書館を辞め姑や義姉と縁を切って上京し就職先を探して険悪だった小説家である父親とも和解し心身障害児の施設に働くようになった歌子さんなど印象深いマドンナもここから登場するようになりました!寅さんの恋愛も既に婚約者がいたことで失恋し寅さん自身が泣くといった結末は少なくなり恋敵になる下宿した岡倉先生の気持ちを代弁しようとしたりマドンナに自分と同じ思いをさせたくないと悟り自ら身を引いたりリリーや歌子さんの結婚が決まっても(どちらも死別や離婚してしまいますが…)泣くことなく祝ったりなど恋愛の結末も変わっていくようになりました。ちなみにリリーの1回目の結婚は寅さんは知ることなくアニメ版の「忘れな草」で寅さんが少しリリーのことを回顧する場面があるのみとなっています
第14作~26作
おいちゃんが松村さんから下條正巳さんに変わり、これまでとは違った天然なところがありながらも真面目で怒鳴って寅さんととっくみあうことは少なくなり厳しいことをいっては実の父親のように寅さんの心配をするといった役柄に変わっていきます。寅さんの恋愛も「春の夢」、「殿様」など交際相手や再婚予定の相手がいたパターンも引き続き出てきますが、初期と違う点は寅さんが泣くことが少なくなっています。他にも「子守唄」みたいに寅さんが恋敵になる青年に恋愛指南してしまった結果、結局マドンナと青年を結びつける結果になったり「葛飾立志編」みたいに寅さんがマドンナと恋敵が結ばれたと思い込んで早合点したまま身を引いて旅だったり「純情詩集」みたいにマドンナが病気で亡くなったり「寅次郎頑張れ」みたいにマドンナとその弟の青年の結婚云云のやり取りを聞いて身を引いたパターンなど新たなパターンも多々あります。また、リリーも「相合い傘」と「ハイビスカスの花」に登場しますが、前者はリリーは寅さんとの結婚に対して肯定的な発言をするも寅さんは冗談だと解釈し「あいつは、頭のいい、気性の強いしっかりした女なんだい。俺みてえなバカとくっついて幸せになれるわけがねえだろ」といいながら身を引いており後者は寅さんが「所帯持つか?」と言うもリリーが冗談と解釈するという結末に終わっており結局は結ばれずに終わります。
第27作~42作
満男くんを演じた中村はやとさんが中学進学に伴うと同時に吉岡秀隆さんに交代し満男くんに「こんな所で喧嘩するなよ!」や「誰だって卒業できるんだよ!小学校は」など生意気な発言も目立つようになります。また、満男くんも中学・高校進学、浪人と成長と同時に出番も増えるようになります。寅さんも何人かマドンナに惚れていますが、「口笛を吹く寅次郎」みたいにマドンナの実家のお寺を継ぐのは無理だと悟り身を引いたり「サラダ記念日」みたいに女医であるマドンナが今まで診ていた患者さんが亡くなり悲しみを共感できずマドンナの力になれないと寅さんが悟って身を引いたり「心の旅路」みたいにオーストリアで寅さんがマドンナと共に帰国しようとした際、マドンナを引き留めに来たマドンナに同じく惚れていた現地の男性と結びつきそれを見届けてマドンナを置いて身を引く形で帰国したり「真実一路」みたいにマドンナの夫が戻ってこないように祈る自分自身に腹立てながらも夫が無事であることを知って安堵し身を引くなど結びつかないで大抵終わります。また、シリーズが続くことに伴い寅さんファミリーにも変動があり、御前様は「サラダ記念日」から俳優さんが癌を患っていたため自宅での撮影となり出番が激減する、タコ社長も俳優さんが糖尿病を患い痩せていくなど衰えが出てきたほか、寅さんの実家のお店の名前も「とらや」から「くるまや」(但し、漫画版とアニメ版は最初から「くるまや」)に変わり後にカフェになったくるまやの店長となる三平ちゃんが働くようになるなどがあげられます。
第43作~48作
この頃から寅さんを演じた渥美清さんが還暦を迎えて以降体調が不安定となり寅さんを「満男くんの恋愛コーチ」にすることで出番を減し、満男くんが高校時代の初恋相手となる及川泉ちゃんを始めマドンナに恋していく恋愛ストーリーが展開されていく形となりました。特に47作と48作は肝臓癌が肺に転移したことにより全身がむくみ声にも張りがなく出演するのも主治医から不可能と言われた中で無理を押して渥美さんは出演したと言います。ましてや48作に出演したときは「出演できたのが奇跡」と主治医が言ったほど体調が悪く撮影スケジュールも午前中メイン、2日撮影したら2日休養させるといった形でないと厳しかったとされます。御前様を演じていた俳優さんも1993年に亡くなり同年に公開された「縁談」では健在であることがさくらと源公や御前様の娘でる冬子さんとのやりとりで仄めかされています。渥美さん生前最後の作品である「紅の花」はリリーが4回目の登場を果たし、リリーを演じた浅丘ルリ子さんは寅さんとリリーを結ばせてほしいと山田洋次監督に懇願したと語っていますが、島で一時的に一緒に過ごしていながらも結局結ばれずじまいでした。一方「くるまや」では女性店員となる加代ちゃんも働くようになりますが、旅に出ている寅さんを中々覚えてくれず三平ちゃんに突っ込まれるやり取りが定番となります。泉ちゃんは「紅の花」で医師の卵と結婚しかけますが、反発した満男くんに止められ破談、満男くんが何故結婚の邪魔をしたか理由と彼の気持ちを聞き納得します。
第49作・50作
1996年8月に渥美さんが亡くなり、シリーズは打ち切りになりかけたもののファンからの要望により97年に「ハイビスカスの花特別編」が制作と上映されました。しかし渥美さんが亡くなっていたため主題歌は八代亜紀さんが担いストーリーも靴の営業をしていた満男くんが寅さんとリリーを振り返り「ハイビスカスの花」が流れると言った内容になります。寅さんも冒頭の生前の映像を流用したライブラリ出演にとどまり新撮のシーンは使われませんでしたが、音声のデジタル化や差し替え、映像のコンピュータ補正などが施され予告編で山田監督が言う「リニューアルオープン」と言う形で実現されました。22年後の2009年には「お帰り 寅さん」が上映され、満男くんは結婚するも妻に先立たれ中学生の娘を育てながら小説家として活躍するシングルファザーになりさくらと博は前住んでいた家からくるまやに移住し博は印刷工場を定年退職、くるまやはカフェに変わって三平ちゃんは店長且つ妻子持ちとなり泉ちゃんは国際結婚をして子供も授かるようになります。おいちゃん、おばちゃん、タコ社長は亡くなっており御前様は後代に代わっていますが、寅さんは回想や映像流用メインでセリフは殆どないものの亡くなったことは言及されておらずさくらや満男くんの台詞から寅さんは生きていると認識しているようです。また、主題歌も山田監督がオファーを出し且つ寅さんファンでもある桑田佳祐さんが担い、最後の台詞の部分である「とかく 東に行きましても西に行きましても~よろしくお頼み申します」まで生前の渥美さんの映像を流用した寅さんと共演しています。
ざっと書いていきましたが、後でまた加筆する可能性があります。
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