アニカビを振り返って(メディア・影響編)

アニカビを振り返って(メディア・影響編)

お疲れ様です!KIRIです!今回は前回の続きですがアニカビのメディアによる文化や影響絡みのエピソードを自分なりに書いていきます!

第6話「見るぞい!チャンネルDDD」

陛下が村人全体にテレビを配るところから始まる。配られたテレビに早速テレビ放送が始まるがその内容はカービィを馬鹿にする番組ばかりだった。フームはそのことに怒りを覚えるも他の村人たちは直ぐに面白がって陛下のテレビ放送にすっかりハマる有様。更にはカービィ自身や村人の中で最もまともで且つフームも信頼しているキュリオ氏まで釘付けになっていた。その様子にフームは失望するがキュリオ氏の態度は変わらなかった。陛下は村人たちがテレビを見ている様子にほくそ笑んだがエスカルゴンはフームのみテレビを見ていないことを指摘していた。フームはテレビを見続けていた大臣一家やメタナイトたちに説得しようとするも聞く耳を持たず仕舞いにはテレビを正当化する始末。仕舞いには魔獣がカービィめがけて襲ってきているとデマまで流し挙げ句の果てに「カービィを追い出せ~」と村人たちを洗脳しカービィを追い出そうとしていた。やっとカービィを見つけたフームは村人たちに魔獣は陛下が広めたデマだと伝える。ブンやトッコリも真に受けかけていたがフームの説得により目を覚ました。フームたちがやっと地下室のテレビ局に行くと魔獣はエスカルゴンが着ぐるみで演じたものであり更には村もミニチュア、村人たちはカービィが大きかったことに首をかしげるがフームはそれを暴いた。陛下はフームやカービィたちを檻に閉じ込めるがフームはカービィに吸い込みを指示し檻から脱出、完全に放送の裏側がばれてしまった陛下とエスカルゴンは開き直り「プライバシーは守られる」、「今までのニュースは再現ドラマ」と言いだし放送中止を表すカラーバーを出した。その次の朝エスカルゴンはカービィがスイカ畑を荒らしたと報じるが村人たちは一切信用しなくなり仕事に戻っていった。フームはそのことを「テレビは一時の流行であり見過ぎも身体に毒」だと綴った。その一方でカービィとトッコリは殺虫剤のCMを見ながら大笑いしていた。

第37話「お昼のデデデワイドつぶせ!」

先述の第6話同様チャンネルDDDが根源だが若干放送の仕方が違うこの回、陛下たちがカメラを回しながらカービィを尾行し自分たちが荒らしたスイカ畑をカービィが荒らしたとねつ造し更にはハニーの母にお菓子を拾ってあげたところをお菓子を盗み食いした、コックカワサキが作りすぎた料理をカービィにごちそうしてあげたところをカービィが食い逃げしたと明らかにカービィを悪者扱いするかのようにねつ造した内容で放送していた。その後陛下はカービィに関することで討論番組を行うことを知り、フームたちも出席しカービィが無実であること、報道がねつ造であることを訴えようとするも彼女が話すタイミングに限ってエスカルゴンによってカットされCMに切り替えられてしまい証人として読んだハニーの母やコックカワサキも追い出され仕舞いには陛下たちによって食べ物に引っかけられカービィを吸い込ませてしまいスタジオを荒らさせる有様…フームは一度は万策を尽きてしまい噴水で途方に暮れたまま座っていた。そこでメタナイトが声をかけ「ペンは剣よりも強し」と言っただけで去っていった。然しそのメタナイトの一声がフームの突破口を見つけるきっかけとなった。翌朝、フームはカービィ の無実を証明する内容を記した新聞「プププタイムス」を作りブン、ホッヘ、イロー、ハニーらと手分けして生き生きとした表情で配達していた。これでも懲りず陛下はねつ造番組を放送させたがプププタイムスを読んでいたレン村長がインチキだと指摘、それを知った陛下は憤慨し陛下も対抗してデデデミラーを作って記事もカービィを悪者扱いするように続けながら広告などを添えて分厚くし1日3回配達させていた。然し却って邪魔になるだけであり村人たちは迷惑がってプププタイムスの評判が良くなる一方だった。そしてある明け方前にカービィと村人たちは陛下にクレーム言いながらデデデミラーを全て返す形でカービィから全てはき出されデデデミラーは城を埋め尽くしていった。切羽詰まった陛下は溜まったデデデミラーを全てデリバリーシステムに押しつけるのだった。数少ないカービィが魔獣を倒しておらずフームが作戦勝ちした回である。

第49話「アニメ新番組・星のデデデ」

フームがパラパラ漫画を作りアニメーションを説明したところを目にした陛下とエスカルゴンはアニメ制作会社を立ち上げ村人たちをスタッフとして募集し制作にかかっていた。本来陛下主役にしたアニメを放送させ大もうけしようとしたが陛下主役の案は却下され更に村人たちはアニメを作る技術どころか絵を描くことですら全くの素人、クオリティはお世辞でも良いとは言えずフームを作画監督に任命するも制作も遅れてきておりホーリーナイトメア社通じて宇宙中通じて放送させるが故に放送日をリスケしようとしても多額の違約金が発生するため陛下は意地でもスタッフ(村人)たちを寝かせず仕事させ更には原稿をこっそりすり替え「星のデデデ」という陛下を主役にするよう仕向けた。何とか間に合わせたもののアフレコはぶっつけ本番、作画クオリティも無論悪く(オープニング、タイトルコール、一部陛下とエスカルゴンがイケメンになった場面を除く)ストーリーも陛下が宇宙艇に乗っているところから始まるのにすぐさまカービィが現れヒツジたちを吸い込みその後、陛下は王座をつかんで城の中にいる場面に切り替えられ陛下がいきなり現れた魔獣(カービィ)に追いかけられているのに陛下とエスカルゴンが話し込む場面になるなどストーリーもグダグダだった。他にもフームの台詞をエスカルゴンが喋り、レン村長とボルン署長は出てそうそう退場するなど配役もぞんざいの有様…それでもひつじの鳴き声は大臣一家が担い、カブーがワープスターを出す場面もコックカワサキが緊張しながら演じるなど(奇しくもコックカワサキとカブーは同じ声優である。)凌ごうともしたが結局途中でカービィが描いた絵が入ってきて作画が完全に乱れており色も時間がなかったが故無色になり最終的には映写機が壊れフィルムが焼けてしまいもう滅茶苦茶…結局「星のデデデ」は視聴率0.001%とワースト記録を更新する大失敗作となっていった。陛下たちはスタッフ(特にカービィ)に責任転嫁をするがホーリーナイトメア社は損害900億デデンを被り陛下たちに請求しようとする。それに対して陛下たちは無償で次回以降を作ると懇願するが無論村人誰一人作業せず陛下たちで作る羽目にもなったため声優は陛下だけ、更に絵はエスカルゴンとワドルディたちがリアルタイムで作画しながら色を塗るという明らかに無謀なやり方で放送したため第1話よりも作画が酷くストーリーも回歯周病でカービィを倒しに行くという唐突な内容でありフームも「酷さを極めると芸術」と呆れ却っていくのであった。尚、この回はセルアニメの制作風景やアニメの過酷な制作現場を物語っている。

第50話「貯めるぞい!のろいの貯金箱」

ある日、陛下はホーリーナイトメア社にある物を作らせたという。それは陛下をモデルにした人形型の貯金箱だった。エスカルゴンは「不気味な物」と言いながら貶すが陛下はそのデザインを気に入っていた。更に陛下はその貯金箱を使うことに寄るある野望があった。早速陛下は村人全員にその貯金箱を配った。ブンはその貯金箱を捨てようとするもテレビが点きその貯金箱について陛下は宣伝した。その貯金箱を枕元において寝ると良いことが起きるという。大臣一家含む村人たちは首をかしげながら陛下の言うとおりにするとその深夜、陛下が途中で起きて「デデデは凄ーい」「デデデは偉ーい」と唱えた。その翌朝村人たちは陛下が偉いと思い始める。一方カービィの家ではカービィだけ忘れられておりしびれを切らしたトッコリは配達しに来たワドルドゥ隊長に「忘れてもらったら困る」とクレームを言い自分の分がないと指摘するもワドルドゥ隊長は村の名簿にトッコリの名前がなかったと返す。トッコリは一度は言い返そうとするも目を瞑り一度自分で試すと良いながら陛下の人形を枕元に置いた。そのトッコリも陛下が良い奴だと思い始める。更に陛下の呪いはエスカレート、各村人の所持金を貯金箱に入れさせ自分が作った銀行に預けさせプロマイドも配り自分の利益にしようと企み始めた。調子に乗った陛下はエスカルゴンの枕元に置き仕舞いには暴力も振るう有様。顔面傷だらけのエスカルゴンは陛下の振る舞いに腹を立て人形に小突くが陛下が何故か痛がっていた。更にエスカルゴンは人形を投げ飛ばすと陛下も飛ばされ陛下は堪らずカスタマーサービスに問い合わせる。その結果陛下の人形に受けたダメージが陛下にもシンクロされて伝わるという恐ろしい状況になっていたという。陛下は直ぐに村人たちから人形を改修するも後はカービィの元だけ残った。しかし人形の暴力に痛がったトッコリは腹を立ててカービィに「こいつ(人形)蹴っちまえ!」とカービィに呼びかけカービィが蹴ると陛下も蹴り飛ばされた。人形が川に落ちて魚に突かれたり木の棒に突かれると陛下にも伝わってしまいカービィが乾かそうと振り回すと陛下にも伝わるため陛下はもうバテバテだった。その陛下に追い打ちをかけるように村人の洗脳が解けてしまい村人は預けたお金を取り返してしまいプロマイドもゴミ同然に捨てられ陛下の銀行は倒産した。憤慨した陛下は暴れ回りカービィを攻撃しようとするもカービィも近くにいたカワサキが穴を掘り一度そこに埋めると陛下も地面に埋められていた。然しモグラにかじられると飛び上がった陛下は再び暴れ出しカービィを攻撃しようとするがトッコリが吸い込めば良いだろと助言しカービィが吸い込む、カービィは見事吸い込みコピーしようとするが人形はスカだった。一方陛下は異空間に閉じ込められていた。

第89話「オタアニメ!星のフームたん」

49話の「星のデデデ」が失敗して嘆いた陛下は今度専門スタッフを呼んでまた「星のデデデ」を作り直したいと思いカスタマーサービスに依頼をかけるとオタクの3人組、「オタキング」を派遣した。魔獣ではなくあくまでも専門スタッフだったが彼らは陛下に興味を持たず寧ろフームの方に目が行くばかり、陛下をオヤジ呼ばわりしては陛下たちの言うことはガン無視、仕舞いには取材に行くと言いながら城を去って行った。彼らが行った取材とはフームを尾行し隠しマイク付けながら盗聴した。フームがそのことについて声を上げるとメーム、メーベル、サト夫人が立ち上がりオタキングを成敗、一度彼らを捕まえると彼らを矯正しようと村人たちはアニメの案出しし始めるが案は既存の物ばかりで名案はこれっぽっちもなかった。仕舞いにはオタキングは姿を消し逃げ出した。放送日が決まりその日程に放送できないと違約金を請求するとカスタマーサービスから告げられた陛下はオタキングを連れ戻し徹夜でカンヅメで作業させるが内容はフームばかり…村人たちを雇おうにも無理だとブンから指摘された陛下は切羽詰まりながらアニメの専門家をもう1人呼ぶ、それは某有名なアニメ作家、「オワルト・デゼニー」だった。しかし伝説の作家だったはずが発言は利益優先でしかも作るアニメも実際に陛下とカービィを動かしカービィに攻撃させていた。フームはそれを止めるが実はオワルト・デゼニーの正体は魔獣「アニゲー」だった。更にカービィを追い込もうとするが操るためにつけていた部品が外れそれを吸い込んだカービィはスパークをコピーして反撃しアニゲーを撃破する。魔獣は倒すもアニメは完成できず「借金が増える」と陛下たちは落胆しかけるがフームの発言でオタキングの存在を思い出し彼らの元へ行く、そして彼らはアニメを完成させたというのだ!フームは彼らに一度は「好きな物に対する熱意だけは買う」と一度はオタキングを賞賛したが放送すると想像を絶する内容だった。作画はかなり物だが見た目は明らかに土曜日の早朝に放送できる内容ではなく台詞も盗聴したフームの声を吹き込んでいた。フームは憤慨する一方オタキングは大成功を主張し踊り出す始末…フームは我慢の限界を超えハンマーを持ちオタキングを追いかけ回した。

ちなみに余談で放送当時(2003年)はオタクやコミケなどの文化は今ほど日本に普及しておらずブームのきっかけとなった「電車男」のドラマ放送が2005年だったためこの回はオタク文化の先駆けとなったといえる。またエスカルゴンが「セルアニメーターは大量絶滅する」と言ったようにかつては主流だったセル画を用いて制作されたセルアニメーションもデジタル制作の普及に伴い減少し2007年時点では今や半世紀以上放送している「サザエさん」のみとなり最後の砦である「サザエさん」も2013年からデジタル制作に移行されたためセルアニメは完全に消滅したという。

ざっとこんな感じで書いていきましたが、次回以降はアニカビ続けながら別の内容も書こうか検討中です!

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